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新潟県十日町市星峠

多忙な毎日で、定休の水曜日もなかなか休みが取れません。6月29日は思い切って、新潟県十日町市の星峠へ出かけてきました。
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約5時間のドライブで現地に到着したのは午前1時30分。車内で仮眠を摂って目覚めると午前5時。目の前に朝焼けの雲海が広がっていました。季節が進んでいて、段々畑は一面の緑!予想していた鏡張りの段々畑には1ケ月ほど遅かったようです。
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それでも雲海は時刻とともにどんどん変化し続け、いろんな表情を見せてくれました。
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今回は云わば下見です。来年は5月の連休の頃、また訪れようと思います。 帰路、野沢温泉の外湯に浸かって帰ってきました。17時間の走行距離は7802㎞。あわただしい撮影行になりました。
          画像をダブルクリックすると大きな画像がご覧いただけます。
# by nagae-bag | 2016-07-08 21:00
 今期は5年ぶりにホームページを新しくしました。
ご覧いただけましたか?  だいぶお洒落になったかと思います。
弊社のホームページを管理、運営し助言してくれるのは、桝谷さんというパソコンのプロ!!心強い専門家です。
トップページはメリーゴーランドのように、ランドセルをぐるぐる回したい!! 各商品のページでもランドセルが回るようにしたい!! 何よりお洒落なホームページに!! という希望をしっかり受け止めて実現してくれました。 加えて、昨今のスマートフォンなどの小さな画面でもストレスなく見てもらえるように!!
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 年は5回目のイタリアを訪ねてきましたけど、そんな報告もここで発表していきますから…。
   どうかよろしくお願いいたします。
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 上の画像はイタリア ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の「最後の晩餐」 
レオナルダビンチの描いた有名な壁画です。22年前には修復中で見ることが出来なかった。厳しい人数制限と予約、わずか15分の観覧時間でした。暗い部屋でカメラを額に押し付け、ややアップ気味でASA6400でF8、1/25secという撮影データで撮りました。NEFで撮影し、上すぼまりな画像をphotoshopで修正しています。
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元々は聖職者の食堂の壁だった部分にフレスコ画(一部テンペラ技法)で描かれたそうで、離れて見ると遠近法で絵の中心点と講堂がほぼ一致していているのがよく判ります。ストロボを使わなければ撮影はOKだったので、露出を変え、立ち位置やレンズも替えて100枚以上撮りました。 こんなに暗いのです。修復を重ね鮮やかな色と表現を見ることが出来、感激です。
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こちらは反対側の壁に描かれたフレスコ画。ダビンチとほぼ同じ頃、ジョヴァンニ・ドナート・モントルファーノが1495年に描いた「キリストの磔刑」 凄惨な場面を見事に表現している。 この建物は修道院の食堂として建てられたもので、第二次大戦では爆撃を受け崩壊!ところが危険を予想し人々が足場を組み土嚢を積んで壁画のみ守られたのだという。
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では最後にもう一度「最後の晩餐」をご覧ください。
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少しトリミングしてみました。WEB用で解像度が提げてあるのが残念ですが、キリストの掌、驚く弟子たちの指先までが繊細に表現されています。
          画像をダブルクイックすると大きな画像がご覧いただけます。     
             Nikon D800E 24-70mmF2.8 50mm F8 1/25sec ASA6400 +2.0ev NEF

ではではご一緒にコアなイタリア旅行をしましょう。
# by nagae-bag | 2016-04-09 04:52
 く行ってみたかった場所をもうひとつ!!
イタリア共和国ラツィオ州の チビタ・ディ・バニョレッジョ(Cvita di Bagnoregio)
念願の地へようやく到着!     ご一緒にチビタ…を観光しましょう!
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シエナから高速道路を1時間ほど走り、一般道に入って峠や林をいくつも越えてまた1時間くらいかな。やっと着いて、バスを降りて少し歩くと、いきなりこの光景に出合い唖然とする!!
今から2500年ほど前、エトルリア人によって築かれた街というが、地震や雨、風によって周囲から次第に崩れ始め、今では陸の孤島のように取り残されたようなこの風景に!!
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右側も見てみよう。大きなすり鉢状のカルデラにポツンと島が残ったような感じに見える。
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この画像はよく紹介されて有名だけど、皆やっぱり感動する。これから徒歩であの鐘楼の所まで行ってみよう。                35mmフルサイズ70mm
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展望台から急な石段を下りて数百m歩くとこの風景。ここで入場券を買って、さあ、幾度も架け替えられたというたった1本しかない橋(300m)をひたすら登るのです。
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住んでいるのはわずか20名ほどだそうで、人も荷物も我々観光客もこの橋を登るしかない。左右は深く広い谷?窪地?なんと表現したらいいか…。カルデラが一番近い表現かな?
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左側のほぼ同じ高さに広がる旧市街をを見る。4~500mもあるかな~?まさか地続きではなかったと思うけど…。
イタリアはローマ帝国が滅亡してから約1300年間、統一国家ではなかったため、他のコムーネから自国を守るため、自然の要害地に都市国家を築いたという。ここにもそんな名残りが色濃く残っていて興味深い。
この近くにはオルビエートというやっぱり空中都市があるけど、そこはもっと規模が大きくて、なんだかチビタ…の原風景のようだった。
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チビタ…の近くまで登り、下をみると、おおっ!!今もかなり大胆に崩れているではないの!!壁には大きなクラックがあるし、「死に行く街」と言われる訳を理解する。
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やっと城門にたどりつく。中世の城へ入っていく感じかな?
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なにしろ狭いのでどの方角へ歩いてもすぐ行き止まり!! でもきちんと掃除整理されていて、広場にはバールや小さな土産物店も。
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これが展望台から見えた鐘楼だ!ちゃんと時計も付いていて正確に動いている。横には立派な教会が、案内している若い牧師さんの姿も。
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公開されていた民具の展示小屋。ツルハシや大きなハンマー、楔など、さすがに石を加工する道具類が多い。
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馬具や草刈り鎌の他、少し見難いが右端に橋の掛ってない頃の古い写真も!!
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石を積んで、塞いで、また積んで…人々の素朴な暮らしが見えるような石壁。板を4枚裏側から繋いだけの戸、古い金具を打ちつけた素朴な設えがいい!!
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メインストリート?の両側には石のベンチが並んでいてイタリア人の好きな「おしゃべり」ができるようになっている。中世の佇まいだ。
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イタリアの旧市街に必ずある、ドゥオモ、広場、そして鐘楼。すべてが揃っている。壁の下部が台形に広がっているのが珍しい。
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小さなお土産屋さん[ドロップ]をゲット!お姉さんが記念撮影に快く応じてくれた。
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町の方から城門の方へ降りてくる。立派な門で難攻不落な感じ。石のアーチが4重にもなっている。どこでも休めるように石のベンチが並んでいるのがいい。正面に向こう側の展望台がうっすらと見えていた。
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帰り道、橋を下って来ると、何やら可愛い4WDが荷物を積んで登って来るのに遭遇!以前はバイクが唯一の運搬手段。と聞いていたけど…、よく見ると、なんとわが日本の「クボタ」と書いてあるではありませんか!!びっくり、そして感動しました。「世界遺産」に住む人々を支えるクボタさん、ありがとう!!
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では最後にもう一度、チビタ・ディ・バニョレッジョ(Cvita di Bagnoregio)をご覧ください!
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次のコーナーではフィレンツェの工房訪問のレポートを編集中です。
# by nagae-bag | 2016-04-08 21:08
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今回訪ねたのはフィレンツェのベッキオ橋の近く、イマーニャ通りにあるINFINITYというお店。
露天商から専門店までバッグやベルトを売る店があふれている町だが、ここで実際にイタリア人が作って売っている店は数えるほどしかないそうだ。この店は昔、塔だったということで立派な表示板が掛っていた。入口上部の重厚で立派なアーチが往時を偲ばせている。現在はご主人とマンマ、それに息子さんが作って直接販売までしているという。
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例によって、実際に作っているのか?を検証?したく店を通り抜けて奥の作業場へお邪魔することに。
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案内してくれたのは「柔道が得意!!」という息子さん。現地在住の公式ガイド、吉川さんが流暢なイタリア語で通訳してくれて、次第に打ち解けてくるのが判る。ベルト用の厚い革からソフトな革まで、種類がやたら多いけど、1枚ずつ仕入れるの?色ブレは?デザインは誰が?全部ここで作ってるの?仕入れはないの?疑問が次々と湧いてくる。
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背後には小型のバンドマシン(皮革を平らにスライスする機械)、これがあれば本物のメーカーだ!!(私の工房にはもう一回り大きなバンドマシンがあります、エへン!!)設置の場所や周囲の配置で生産量もほぼ判ります。
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お店のスタートはベルトから。という事で、ベルトのコバ削り器や、これはニス塗り機。ニスは私の工房と同じ物を使っていた。(なかなかの遣い手と見える。)タンニン系の皮革が多いので吸い込みが早く、両面塗りでもいいらしい。
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奥に見えるのは油圧裁断機(クリッカー)や刃型。手前右側は、なんとわが工房と同型の腕ミシン。使い易く無理の利く機械はどこでも愛されるのだ!
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マンマが「革の倉庫も見る?」と聞いてきたので、2階まで上がらせてもらった。皮革の種類より、アーチになっている天井のカタチが珍しく興味を持った。決して広くはないけど遺跡の中で鞄を作る! なんていいな~!!
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画面左奥の木製の階段が革倉庫への階段だ。高い天井なので途中を木製の床で仕切って2階にしているのだ。日本では考えられない遺跡の使い方なのだ。
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奥の工房のコーナーから表のお店のコーナーへ来て記念撮影。あいにくパパは不在だったけど、フィレンツェのカバン事情、皮革の事、道具の事、たくさんの質問に答えてくれたマンマに感謝です。息子さんも僕たちを撮って、「今日、日本から見学者が来た事、フェイスブックに載せていいか?」と聞かれびっくり! このブログより早くイタリアで公開されてしまったのだ!!
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TORRE dei BUONDEL MONTI(Buondel Montiの塔)の標識がある。建物の外見はそのまま維持し、内部は自由に改造して現代に活かす。なるほど!!と納得した。少しお土産をゲットして次の訪問地、「サンタクローチェ教会のカバン学校」「道具屋さん」へ向かうのでありました。
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# by nagae-bag | 2016-04-06 21:06
フィレンツェのドゥオモから南東へ約300m.サンタクローチェ教会が聳えている。ここにはミケランジェロやダンテが葬られていて有名だ。ジョットのフレスコ画も多く残っているし、今回が2度目の訪問だ。
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ジョットの鐘楼から見たサンタクローチェ教会。左上のファサードと鐘楼。
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これがミケランジェロの墓。
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こちらはガリレオガリレイの墓。地動説を唱え宗教裁判にかけられたガリレイはなかなか葬る場所が決まらず、紆余曲折を経てここに。望遠鏡を右手に空を見上げている姿が印象的だ。
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大聖堂の奥を右に別棟に渡る。左が聖堂、右が「サンタクローチェ教会のかばん学校」だ。
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廊下の両側には作品を収めたガラスケースが。この階は「作業を見せる!」形式でひととおりの作業を見ることができる。階下は広く日本人や韓国人も多く作業を続けていた。
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作業をしていた女性から「日本の方ですか?と声をかけられびっくり!彼女からいろんな話を聞くことができた。ここへきて5年になること。カリキュラムは1日コースから1年コース。3年コースも。デザインから型紙切り、試作から製品作りまで…。「日本へ帰ったら何をするの?」と聞いたら「特に予定は…」とのこと。
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印象としては、学校だから、なんとなく優雅な感じかな~。能率を上げるとか切迫感までは教えてくれないみたいだ。刃物は日本でいう、片刃の切り出しナイフが多い。「革の断ち包丁」とか「突っ切り」のようなものは見当たらない。「丸錐」は同じものだ。作業を立ったまま行なうのはこちらの特徴かな?
日本流で考えると椅子に腰かけて腰を安定させた方が緻密な仕事ができるように思うのだけれど…。
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胴体にハンドルを取り付けている。
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工程の一部を見せている感じかな。 階下の作業場の方がもっと雑然としていて面白かったかけど。
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建物から出るとサンタクローチェ教会の尖塔を下から見上げる事ができた。22年前にここへ来た時は学校ではなく工房だった。年配の職人さんがカバンを作っていた。「イタリアでは教会の中でカバンを作っているのだ~!」といたく感動した事を今も鮮やかに覚えている。
時が移って教会や建物は少しも変化していないのに、そこで生きている人たちの手段は移ろっていくものだし、ダレスバッグやビジネスバッグ、今ではランドセルと、いろんな経験を積んで、22年前には想像出来なかった今の自分。昔とは全く違った目で見ている自分に驚くのだった。
次は永く希望だった「職人さんの通う道具屋」へ向かうことにしよう。


# by nagae-bag | 2016-04-05 21:28

ランドセル職人の日常を写真とコメントで紹介します。


by nagae-bag